(2025年3月21日発売)
車中泊でチェックインやチェックアウトのない自由な旅を楽しんだり、移動しながら生活するバンライフを実践したりと、“暮らせる車”あるいは“動く家(mobile home)”を所有する人が日本でも増加しています。
本書ではそれらを「旅車(たびしゃ)」と呼び、DIYで作られた旅車22台の素晴らしいアイデアや製作方法を詳しく紹介しています。
少しだけ例を挙げると、DIY未経験だった夫妻が作った、本格的なキッチンや薪ストーブを備えたマイクロバス。家族4人がゆったり寝られるように2種類の展開式ベッドを作りつけたセミウォークスルーバン。荷台に載せたコンテナの内部を木装し、キッチンとダイネット(リビングスペース)兼ベッドルームに区分けしたダブルキャブトラック。幌屋根と廃材でリメイクしたキャンピングカー。伸縮式の自作シェルを載せた軽トラ……それぞれベース車も、搭載する装備も、こだわりのポイントも違っていて、ページをめくるたびに新たな発想に出会えます。
旅車に搭載する設備として考えられるものは、ベッド、テーブル、チェア、ソファー、キッチン、収納、トイレ、照明、テレビ、冷蔵庫、エアコン、ソーラーパネル、サブバッテリー、ポータブル電源など多数あります。その中から何を選択するのか? 選択したもののサイズやデザインは? 設置方法や車内のレイアウトは? その最適解は、ベース車のサイズ、使用人数、旅のスタイル、オーナーの好みなどによって異なるでしょうが、多様な手作りキャンピングカーの構造を詳しく紹介する本書には、さまざまなタイプの旅車作りに役立つヒントが詰まっています。
自分ならどんな旅車に仕上げるかと想像しながら読み進めれば、次第にワクワクする気持ちが高まります。